うまちゃんの「モラハラ夫との暮らし」を読んで、うまこ夫酷いな、と思うと同時に、うちもかなり酷かったよな～と昔を思い返す。
その時は、それが日常で、悲しいな苦しいな、と思っても、夫に立ち向かう気力も、そこにある日常を壊す勇気もなく、そもそも、これモラハラだ、とも思ってなかったな～
今思えば、日常化したモラハラに、いつしか私の心は耐えられなくなり、限界を迎えた時に離婚切り出したんだろうな。うまちゃんちのように、夫が「元モラハラ夫」に変化するまで我慢できていたら。。。なんて、考えてもしょうがないタラレバだわ。
モラハラって結局何なん？
モラハラ、って書きながら、モラハラの定義って何？と思って調べてみた。
『モラハラとは、モラル・ハラスメントの略称で、精神的暴力のことです。わかりやすく言うと、言葉や態度による「嫌がらせ」です。モラハラは、殴る、蹴る等の身体的な暴力に比べると実態がわかりにくく、被害者自身も自分が被害者であるのかどうかわからない場合も多いです』
そうなのか。じゃあ、やっぱり、元夫はモラハラ夫だったのか。。。改めて実感。。。
どうでもいいけど、うまちゃんちが「元モラハラ夫」なら、うちは「モラハラ元夫」かw
「うちも酷かった」と言いつつ、どんなことがあったっけ？と思い出そうとしても、うまちゃんのように具体的な言葉があまり浮かんでこない。。。脳が辛かったことを忘れようとしているのか、はたまた、実はそこまで酷くなかったのか？？
いや、違う。うまちゃんちとはモラハラのタイプが違う気がする～
モラハラ夫のタイプ
うまちゃんちが暴言タイプだとしたら、うちはどちらかというと、無言タイプだった。
自分の気に入らないことがあるとすぐ無視。何で怒っているのか、何が気に入らないのか、いくら聞いても回答なし。あっても「別に」の一言。日に日に私が息苦しく、耐えられなくなる頃、何となく元に戻る。
私が先に腹を立ててプイッとしようものなら、その腹を立てている理由は一切無視で、私が腹を立てていることに腹を立てての無視。で、いつのまにか形勢逆転。今、こうして書いていると、全く馬鹿げていて笑えてくるが、その時は日々が苦しかった～
ある時「こちらが怒っている理由を考えようとは思わないのか」と聞いたことがある。返ってきた答えは一言「ない」
この答えには心底絶望したな～
背筋も凍るモラハラ事件簿
無言タイプ、と言いながらも、もちろん何度も怖いことはあった。その中でも今でも覚えていることをいくつかご紹介。
ある夜、帰宅した息子が、ドアの鍵だけでなく、チェーンも掛けてしまったことがあった。その後、元夫が帰宅。鍵を開けて、ドアを開けようと引くと「ガン！」・・・開かない。そりゃそうだ。チェーン掛かってますから。そこで普通にピンポン押してくれればいいものを、私に嫌がらせでやられたと思っていらっしゃるので、そうはいきません。いきなり怒り大爆発で、開かないドアを力任せに何度もガンガン開けたり閉めたり、靴で蹴りまくる始末。。。家の中に轟く音に驚いて、玄関に一番近い自室にいた娘が泣きながら走ってきた光景は鮮明に覚えてる。
娘はこの時のことがかなりのトラウマのようで、今でもドアの大きな音や男性の怒鳴り声にはかなり敏感かも。。。
また別のある夜、マンションのエントランスで届け物をしてくれた友人と話しているところに、ちょうどタイミング悪く元夫が帰ってきたことがあった。その時は、例のごとく一切口を利かない完全無視状態だったので、うわ～気まずい、と思いつつも、「おかえりなさい」と普通に声を掛けると、満面の笑みで「こんばんは。いつもお世話になってます」と返ってきた。。。一瞬、何が起きたのかわからなかった。背筋が凍る、ってこういうことか、とその顔を見て思ったっけ。
この時ほど人の笑顔を怖いと思ったことは後にも先にもないかも。。。
さらに馬鹿だな、と思うのが、この後の自分。もしかして、ちょうど機嫌が直ったのかも、と自宅に戻り話しかけてみたら、普通に無視される、というオチ。。。ほんと笑えるわ。
積み重ねて積み重ねて病んでいく・・・
そんな毎日を過ごしていると、色々麻痺してくるもので、無視されていなければ快適、くらいに思えてくるから不思議。挨拶が返ってくるだけでホッとしたり、向こうから話しかけてくれるだけで優しいと感じたり。。。何度も書くけど、今思えば馬鹿げているし、既に病気だろ、と思うけど、その時はそれが当たり前で、子どもたちとの日常を守る術だった。
それでも、心は正直で、徐々に病んでいき、たぶん、心が壊れて、私はその夫との生活から逃げた。。。
うまちゃんとうまちゃん夫のように、ちゃんと喧嘩ができたら、もう少し違ったかもしれない。17年間の結婚生活で、まともに喧嘩したことってあったかな⁈
結末はそれぞれ。今が良ければ良し！
うまちゃんちのように「何度も離婚考えた」と言いながらも、何十年も一緒に時を重ね、またちゃんと向き合えている夫婦はすごいと思う。自分もそうなりたかったし、なぜそうなれなかったのか、とも思う。
でも、こうして振り返ってみると、やっぱり、踏みとどまれない理由があったよ。
我慢できなかった自分への言い訳かもしれないけど、でも、今私は心から笑えているし、今が幸せだと思える。それでいい！家族の形は変わってしまっても、それが私の新しい家族の形だよ。
よし！また明日も頑張ろ～＾＾
